2020.01.29 13:34多様性と複数性/日常の連続のなかで江之子島文化芸術創造センター(enoco)で開催された、「アートはひとりでは生きられない ー協創・参加・対話の現場からー創造のテーブル2020」というイベントに参加した際のメモを起こします。※あくまで個人的なメモですので、発言者の趣旨と異なる場合があります。それぞれの実践がめちゃ...
2020.01.24 09:05資本主義は社会主義の夢を見るか?最近、「アメリカにおける社会主義の復権」という話をよく聞く。2018年の米中間選挙で現職を打ち破り、史上最年少の下院議員となった民主党のオカシオ=コルテス(アメリカ民主社会主義者のメンバーでもあり、2016年のアメリカ大統領選の際にはサンダースの選挙事務局でオーガナイザーを務めた...
2020.01.19 09:16ケン・ローチ監督「家族を想うとき」(原題:Sorry We Missed You)全ての要素が映画をドラマチックにするためではなく有機的に作用しながら、つくり手が観客に掲示したいテーマを効果的に伝えるための手段としての役割を果たし、それでいて観客を近づけも遠ざけもしない。(作品のテーマというより、ケン・ローチの心が伝わってくる)観終えたあとは圧巻の出来栄えにた...
2019.11.11 14:00わが封殺せしリリシズム/大島渚リリシズム(lyricism):抒情主義大島渚というと、若い頃のふっくらとした姿よりも、後年の痩せて眼光が鋭く、野坂昭如と殴り合いの乱闘を繰り広げたとか、ある種暴力的なイメージが強い。https://www.youtube.com/watch?v=n1CNy0eIzuY表題の本に...
2019.11.09 11:00評伝 演出家 土方与志/津上忠土方与志を知っているか。1898年生まれ。祖父は土佐藩出身の伯爵、築地小劇場を拠点に新劇運動を起こした演出家。これまで名前は存じていたけれど、その生涯、特にその骨子を為す演劇との関わりについては知っていたようで、この本を読んではじめて知ることばかりだった。祖父が伯爵ということと築...
2019.11.08 11:00教育者・今村昌平/今村昌平・著 佐藤忠男・編著はてなブログからのサルベージです。(2017-08-25)2019年のKAWASAKIしんゆり映画祭で、川崎市の介入によって一旦は上映中止となった『主戦場』が、関係者や市民の声・アクションによって上映されることになったことは喜ばしいが、その判断のメカニズムを調査することが必要だ。...
2019.11.07 11:00リアルのゆくえ おたく/オタクたちはどう生きるか/大塚英志+東浩紀はてなブログ(2017-08-01)からのサルベージです。「公」「公共」など、いま旬なワードが並んでいたので。思えば東さんはこの頃も「左翼」から叩かれてたんだけど(積極的棄権の直前か)、この対談当時からもっともっと遠いところへ行っちゃったな。
2019.11.05 10:30日本の人形劇 1867-2007/加藤暁子そのタイトルどおり、日本の社会の中で人形劇がどのように発展し位置づけられてきたか、日本における人形劇の歴史を網羅したすばらしい一冊だった。人形劇をやっている人でも、読んでいない人はかなりいると思う。もったいない。ぜひ読んでほしい。知らないことがかなり書かれていて、読みながらつけた...
2019.11.01 10:30グッバイ、レーニン!/ヴォルフガング・ベッカーベルリンの壁崩壊前夜の東ベルリン。政府へのデモに参加したあげく警察に連行される息子を偶然みかけた母は、その場で卒倒し、ベルリンの壁が崩壊し東西ドイツが統一されたことも知らないまま、8ヶ月後にようやく目を覚ます。家族を捨て西ベルリンへ亡命した夫との関係から社会主義思想に染まっていた...
2019.10.31 10:30【新訳】地下室の記録/ドストエフスキー(訳・亀山郁夫)はてなブログからの転載記事です。(2017.8.22)読み返して、最近みて大いに感銘を受けた映画『ジョーカー』を思い出していた。ジョーカーになる前の「アーサー」は、その惨めな生活を妄想で埋めていた。テレビのコメディ番組を見ながら、自分がその舞台に立ち、尊敬するコメディアンであるマ...