2019.11.11 14:00わが封殺せしリリシズム/大島渚リリシズム(lyricism):抒情主義大島渚というと、若い頃のふっくらとした姿よりも、後年の痩せて眼光が鋭く、野坂昭如と殴り合いの乱闘を繰り広げたとか、ある種暴力的なイメージが強い。https://www.youtube.com/watch?v=n1CNy0eIzuY表題の本に...
2019.11.09 11:00評伝 演出家 土方与志/津上忠土方与志を知っているか。1898年生まれ。祖父は土佐藩出身の伯爵、築地小劇場を拠点に新劇運動を起こした演出家。これまで名前は存じていたけれど、その生涯、特にその骨子を為す演劇との関わりについては知っていたようで、この本を読んではじめて知ることばかりだった。祖父が伯爵ということと築...
2019.11.08 11:00教育者・今村昌平/今村昌平・著 佐藤忠男・編著はてなブログからのサルベージです。(2017-08-25)2019年のKAWASAKIしんゆり映画祭で、川崎市の介入によって一旦は上映中止となった『主戦場』が、関係者や市民の声・アクションによって上映されることになったことは喜ばしいが、その判断のメカニズムを調査することが必要だ。...
2019.11.07 11:00リアルのゆくえ おたく/オタクたちはどう生きるか/大塚英志+東浩紀はてなブログ(2017-08-01)からのサルベージです。「公」「公共」など、いま旬なワードが並んでいたので。思えば東さんはこの頃も「左翼」から叩かれてたんだけど(積極的棄権の直前か)、この対談当時からもっともっと遠いところへ行っちゃったな。
2019.11.05 10:30日本の人形劇 1867-2007/加藤暁子そのタイトルどおり、日本の社会の中で人形劇がどのように発展し位置づけられてきたか、日本における人形劇の歴史を網羅したすばらしい一冊だった。人形劇をやっている人でも、読んでいない人はかなりいると思う。もったいない。ぜひ読んでほしい。知らないことがかなり書かれていて、読みながらつけた...
2019.10.31 10:30【新訳】地下室の記録/ドストエフスキー(訳・亀山郁夫)はてなブログからの転載記事です。(2017.8.22)読み返して、最近みて大いに感銘を受けた映画『ジョーカー』を思い出していた。ジョーカーになる前の「アーサー」は、その惨めな生活を妄想で埋めていた。テレビのコメディ番組を見ながら、自分がその舞台に立ち、尊敬するコメディアンであるマ...
2019.08.16 07:35「日本戦後史論」内田樹×白井聡あいちトリエンナーレにおける「表現の不自由展・その後」への政治家の介入、展示中止。そしてその後、同芸術祭の芸術監督である津田大介氏を招いて行われるはずだった神戸でのシンポジウムが、これもまた政治家による先導でクレームによって追い込まれ、中止に(このシンポジウムを中止に追い込んだ神...
2018.09.28 07:34天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い /中村哲本書は、ペシャワール会所属の中村医師が、その半生とともにアフガニスタンでの活動を振り返ったものである。中村医師が、現地において医師としての活動以上に取り組んでおられる砂漠化への対策、日本のダムや河川から着想を得た用水路づくりの工程に驚かされた。中村医師の活動は、着実に現地に緑を取...
2018.09.22 06:11若者よマルクスを読もうII 蘇るマルクス /内田樹×石川康宏図書館で目に留まったので、Iを読んでいないにもかからわずいきなりIIを読んだ。ちなみに最近、ⅲが出版されました。